どうも。セミリタイヤしたくてたまらない米国株投資家ぽっぽです。
よく高配当株は「高配当株戦略は総リターンがインデックスより低い」「減配や無配転落のリスクがある」など叩かれます。
実際その通りです。バフェットも言うようにS&P500に投資するのが1番賢明だと思います。
だがしかし。
待ってほしい。
インデックス投資でセミリタイヤするビジョンが全く見えないんだが!?
という訳で、セミリタイヤするのに高配当戦略ではなくインデックス投資をした場合の考えていきます。
米国株インデックス投資のリターンは平均7%
それでは計算していきたいと思います。
前提条件として1人暮らしの倹約家でイメージしていきます。
1. 1人暮らし(結婚の予定なし)
2. 生活費年間150万
3. セミリタイヤ希望
彼がインデックス投資でセミリタイヤする場合は7%リターンから切り崩して生活費を捻出する必要があります。(配当の場合は配当金から)
米国株であれば7%の内、約30%が税金で持ってかれます。なので残った実際に受け取れる利益は4.9%です。(計算が面倒なので5%とします。)
投資資産の5%が150万になるのは3000万になります。(配当株なら7%の配当金を出す銘柄だね! BTIとかMOとかだね!)
3000万の7%(210万)から税金分を引いて150万になる計算です。
彼は計算する訳です。
「3000万をインデックスに投資したから平均7%のリターンだ!毎年それを切り崩せばセミリタイヤできるぞ!」
彼は仕事をやめて念願のセミリタイヤを達成したのです!(う、うらましい!)
セミリタイヤ1年目
なんと株式にお金が流れて10%の値上がり!
総資産は3300万!
ここから210万分は生活費として切り崩します。残り3090万。
彼はセミリタイヤ1年目を楽しみます。
セミリタイヤ2年目
やったぜ!さらに8%の値上がり!
総資産は3337万へ!
ここから210万分は生活費として切り崩します。残り3127万。
彼のセミリタイヤ生活は順調です。もう趣味でバイオリン習っちゃうくらいに順調です。
セミリタイヤ3年目
おっと!○○ショックだ!最高値から10%の下落!
総資産は2814万へ!
やばい、ここから生活費を切り崩さないといけないのに。。
利益は出てないので150万切り崩します。残り2664万。
彼は不安です。来年は株価が上がらないとどんどん原資がなくなってセミリタイヤ生活とおさらばしなくてはなりません。どうなる!?名もなきの彼の人生やいかに!?
資産を切り崩してのセミリタイヤは超怖い
すごい妄想の話になってしまいましたが実際怖くないですか? タイミングが悪ければ1年目からセミリタイヤ終了です。
と、ここまでインデックス投資でのセミリタイヤを疑問視してましたがもちろん配当株も超怖いです。減配、無配が1銘柄でもあったらもうその時点でセミリタイヤ生活は終了ですからね。
実際はこんなギリギリの資産でセミリタイヤなんかしないだろうし、セミリタイヤって言うくらいだからアルバイトでもしながら生活すればセミリタイヤ終了ってことにはならないと思います。さらに言えば高配当戦略でも流石に全銘柄の配当利回りが7%なんてことはないですから、もっと余裕を持って資産が必要です。
ただ私がここで提言しておきたいのは「計算できないセミリタイヤは精神的にキツすぎる」と言うことです。
インデックスセミリタイヤ君「過去の平均リターンが7%だな!じゃあ来年も7%で計算しよう!」
配当金セミリタイヤ君「去年の配当利回りは7%だったな!じゃあ来年も7%で計算しよう!」
どっちが再現性が高いでしょうか? 私は確実に配当金セミリタイヤ君だと信じて疑いません。
インデックス暴落セミリタイヤ君「やばい、株が暴落した。。アルバイトして稼がないと。。どれだけ働けばいいだろう?」
配当金減配セミリタイヤ君「やばい、減配した。。アルバイトして減配した分の20万分は稼がないと。」
どっちが生活費の計算がしやすいでしょうか? 私は確実に配当金減配セミリタイヤ君だと信じて疑いません。(くどい笑)
先が見えないのは怖いです。大暴落は10年に1度でも暴落は1年に1回はあります。その度に「頼む!株価上がってくれ!」とFOMC頼りにするのはどうなのでしょう。これからも同じように平均リターンが7%を継続するのは楽観的すぎな気もします。
例えリターンがインデックスに負けても、高配当戦略をとる価値があるのではないでしょうか?
まとめ
インデックスが悪い! 高配当が最高! と盲目的になるのはいけません。実際に平均リターン7%を達成したインデックス投資は素晴らしいです。
ある程度資産が増えるまでインデックス1本で増やし、少しずつ高配当株を買うのがセミリタイヤに1番の近道かもしれません。
何を選択するかは個人の好みですね。私もNISAではインデックス投信に突っ込んでます。
自分の「精神衛生上どちらがいいか」1度考えてみてはいかがでしょうか。